2023.7.14
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・マティス展ショップスタッフ 募集終了
・正社員(ショップスタッフ、デザインスタッフ、本部スタッフ)

ご興味を持っていただけたら、ページ下部よりご応募ください。

2023年「マティス展」ミュージアムショップのスタッフ募集について

20世紀最高の画家が誰かというのは、人それぞれに意見の分かれるところ。
それでもピカソと並んで、マティスの名前を挙げる人は多いと想像します。

実は僕もそんなひとりです。
15年前、今のオフィスを作った時に、自分のデスク正面に飾ったのはマティス作品のフレームでした。
それは南仏の小さな町ヴァンスに建てられた礼拝堂のステンドグラスのスケッチです。

1990年に初めて7ヶ月間ヨーロッパを旅した時、最も印象に残った場所、それがその礼拝堂だったんです。
いつかマティスのショップを手がけたい、ずっとそう思ってきました。

そんな僕らが、2023年の春に開催される、
20年ぶりの大マティス展のショップをつくります。
マティスは、フランスではまだ著作権が切れていない画家です。また、生前から既に大変な人気でした。そんな事から、グッズ製作にはとても厳しい制約があり、これまでニューヨークやロンドンで開催された展覧会の時にも、ポストカード以外のグッズはほとんど並んでいない程でした。

今回も、仏ポンピドーセンターとマティス財団の厳しいチェックがありました。
それでも、粘り強く(しつこく)交渉に交渉を重ね、ようやくその姿を見せ始めてきた最新のマティスのショップは、これまで世界中のミュージアムがやりたくてもやれなかったものに一歩近づけるのかもしれません。

例えばマグネット一つをとっても、角の小さなアールは作品をトリミングしているからと許可が出ず、周囲に余白をつけるよう指示されます。いえいえ、その余白こそ余分でしょう。それならば角アールの無い綺麗な長方形のマグネットをつくってみせます。
すべてのアイテムで、そんなやり取りを繰り返しました。

Eastは、この20年ずっと考えていました。
ミュージアムショップの役割とは、
ミュージアムグッズの存在意義とは、
ミュージアムでモノを販売する理想のカタチとは。

僕らはそれらと世界一真剣に向き合う会社でありたいのです。

今回のマティスのショップにも、
そんな思いが詰まっています。

世界初の、世界一のマティス展ショップを
つくりたい。

その気持ちで準備を進めています。

2023年の4月から8月、巡回はありません。
上野の東京都美術館の展示室内に作られるポップアップのミュージアムショップです。
ショップを訪れる皆さんは、きっと笑顔になるはずです。
その笑顔のままお買い物が楽しめるように、
ショップ運営を手伝ってくださるスタッフが必要です。

特別な知識や、接客のスキルは求めません。

ショップにいて欲しいのは、展覧会期間中にお客様と一緒に、この展覧会が開催される事を喜べる人。

マティスが残してくれた作品に、感謝の気持ちを持ってショップに立てる人です。

きっと忙しいです。
だから健康な身体と、強い気持ちも大切です。
本気で取り組んで欲しいから。

どうかお願いします。
僕らと一緒に、世界一のマティス展のショップをつくりましょう。

新型コロナの影響で、途中閉幕になったハマスホイ展以来、僕らが最初につくる東京都美術館でのショップです。
だから今年、コロナの心配の無くなった8月が来て、マスクを外してみんなの顔を見ながら、このプロジェクトの成功を祝う日を夢見て準備をしています。

今回の面接は、Eastのオフィスで、店長の西口が皆さんとお会いします。
その後、僕も直接お会い出来る機会をおつくりしたいと思っています。

新しいショップの新しいスタッフの皆さんに、お会い出来る日を楽しみにしています。

さぁ、まだまだ、最後の追い込みでグッズを仕上げていきます。
忙しい忙しい!!


…今、6月29日です。

今回、新たにマティス展ショップにご参加くださる人を募集する為に、
約3ヶ月前に自分で書いたものを読み返してみました。

世界初の世界一のマティス展ショップをつくりたい。

そう書いてありました。(少し恥ずかしくなりました)

そして開幕からちょうど半分ぐらい会期が過ぎました。
20万人を超える方々が既にマティス展をご覧になり、
マティス展のショップにもお寄りいただいたことになります。

顔も知らないどなたかが、毎日、何件もSNSに、その感想をくださっています。

東京都美術館の展示室内に12台のレジをご用意したのも、
私達としては初めての事ですが、スタッフ全員が力を合わせてここまできました。

そして世界初で世界一という、私達の思いを、、
多くの方達と共有させて頂き、毎日、喜びで溢れています。

ここからあと半分、まだまだ大きな挑戦がこれから待っています。
今のスタッフ人数では、乗り越えられないかもしれません。

どうでしょう、仲間に加わって、この幸せな場所で、
この先に何が起こるのか、一緒に見てみませんか。
世界初のマティス展のショップで、一緒に最終日を迎えてみませんか。

僕自身、毎日、祈っています。

最終日まで、無事に展覧会が開催されますように。
事故のない展覧会でありますように。

そして全員で、笑顔で最終日を迎えられますように。

株式会社East
代表 開 永一郎
Twitter(@TeamEastest)


マティス展
会場:東京都美術館
会期:4月27日(木)〜8月20日(日)

※マティス展ショップスタッフの募集は終了いたしました。
沢山のご応募、ありがとうございました。





◉正社員スタッフ募集について

Eastの新しい三年間。

私たち、株式会社East(以下East)は、
2000年からミュージアムグッズをつくり続けて来ましたが、
2023年のマティス展を最後に、3年かけて新しい仕事のカタチをつくっていくことにしました。

その、変化の期間の為に大切なポジションのメンバーを新規に募集します。

変わっていくEastで、ミュージアムグッズ、ミュージアムショップに
関わって生きてみたいと願う人に、お会いしたいと思います。

募集ポジションは三種類あります。

1.ミュージアムグッズを来館者に直接ご紹介する「ショップスタッフ」
2.ミュージアムグッズづくりを手伝う「デザインスタッフ」
3.ミュージアムグッズの生産を管理する「本部スタッフ」

それぞれを詳しく書きます。

1のショップスタッフは、Eastが運営に関わるミュージアムショップで、
実際に売り場に立ち、接客が主な仕事です。
グッズの荷受け、検品、品出し、ディスプレイ、商品説明、レジ打ちなど、
ショップで必要な業務全般になります。
入社時にどうしても必要なスキルはありませんが、
ショップに来てくださる方たち(ここではわかりやすくお客さまとお呼びします)と
お会いすることや、お話しすることに、
また、ショップで扱うグッズに心から興味と愛情を持てることは、大切です。
そしてそれは努めて持つものではないようです。

Eastのミュージアムグッズづくりの目的は、
ひとりでも多くの人たちに喜んでいただくことです。
ショップスタッフは喜んでいただいたお客様の笑顔に、
直接触れられる幸せなポジションです。
その幸せな場所を一緒につくれる人と出会いたいと思います。(募集人数 : 1名)

2のデザインスタッフは、東神田オフィスに勤務し、
Macを使い、Adobeの Illustratorを主なツールとして、時々Photoshopも使い、
ミュージアムグッズの制作をサポートする仕事です。
Eastのミュージアムグッズは、基本的に、
社内で企画、デザイン、入稿、校正などをおこなっています。
仮に経験者だとしても、いきなり企画・デザインを単独で担当できた人は
これまで現れてはいませんが、挑戦したいという気持ちはとても重要です。

でも最初はサポート業務からになるでしょう。
そして、サポートするのに必要なスキルはとても重要で、
まず、Adobeの Illustratorは、ご自分の手足のように使えた方が良いと思います。
なぜならEastの仕事は、猛烈なスピードが求められるからです。
僕のせっかちな性格は、どうやら一般的な感覚の数倍の速さを求めるようです。
それはこれまでの経験者たちが口を揃えて言っています。(募集人数 : 1〜2名)

最後に3の生産管理の本部業務。
年間に数百アイテムをつくり、それらを全国のミュージアムに巡回させていきます。
ミュージアムグッズをつくる上で、一番難しい事のひとつが、
「売り切らさない、売り残さない」という点なのです。
会期中に簡単に売切れてしまってもよければ、もしくはたくさん余らせても困らなければ、
この仕事からどれだけ負担が減るでしょう。
その相反するふたつを叶える難しさが、世界中の企画展の
ミュージアムショップづくりのハードルを上げています。

想像してみてください。人気のグッズは、一日に何百個(枚)と必要になります。
でも、展覧会期中の合計必要数は、最終日まで誰にも正確にはわからない。
そして、それらを用意するには、最終日より数週間前に製作を開始しないとなりません。
タイムマシンがあったなら…何度そう願った事でしょう。
ここは、最大のポイントであり生命線です。
その生命線を支えるのに使用するツールは、Microsoftの Excelと、12桁の電卓、そして勘です。
でも本当に一番大切なのは、
「最終日までに出来るだけ多くの来館者を喜ばせたい」と願う気持ちの強さです。

気持ちが無ければ何も起きません。
「意志」こそが、最大の熱源であり、それは人から教えられるものでも、
給与と引換に奉仕されるものでもありません。

1〜3のポジションすべてで共通なことは、自分から「喜ばせたい」と強く思える「意志」です。
その気持ちが本物ならば、その人はEastで、多くの人達を喜ばせ、
またそれがどれだけ幸せな事かを知る事ができるのでしょう。
あ、少し熱くなって書き忘れましたが、3の生産管理の業務の募集人数も1名です。

次に、勤続年数の事です。
最初から何年間と決める必要は無いですし、実際には、あとから決まる事ではあります。
それでも、人それぞれには人生設計というものがありますよね。
今回の募集にあたって、私達のイメージでは、1〜3のポジション共通に、
レギュラーとしてそのポジションを担う気があるならば、最低でも三年間は、
石にかじりついてでもやる、そんな気持ちがある人が良いです。
(懐かしいでしょう?昭和っぽいでしょう?)

そうそう、そもそも、この三年間で、Eastを新しいカタチにしていきたいから、
その為の仲間を探しているのでした。
ですから三年間、がむしゃらに頑張って、そのあとに、どんな景色が見えるかは、
その人も一緒になってつくっていく未来です。
ご自身の未来は、どこかに属して誰かが与えてくれるものではなく、
自分自身でつくっていくものだと僕は考えています。
強い意志と、柔軟な考えと、明るい笑顔で、誰かを喜ばせたい。
そう心から願える人。そんな人を募集します。

さて、ではそんな高望みをして、いったいどんな高額な報酬を
用意しているのだと思われるかもしれません。
そして日本の給与が低すぎると話題ですが、その通りだとも思います。
でも、そこには、そうなる理由もあるように思います。

僕自身は、自分の価値(会社員なら給与)は、
自分で決めるものだと思ってこれまで生きてきました。
だからその人に相応しい報酬は、ご自分で交渉して、一緒に決められたらと思っています。
自分が一年間に何時間働いて、幾ら欲しいのか、
自分の一時間はどんな価値があるのか、
出来るだけ具体的な希望があると良いのではないかと思います。

人生の中の大切な時間を使って働くのです。そこには、とことんこだわるべきだと思います。
ただ、すべては一人前になってからなのだと思います。
半人前の人の権利が、半人分なのは、フェアな事だと考えてます。
ただ、この部分の考え方は、人それぞれですから、誰にも何も強制したいとは思いません。

最後に、ここには無条件に高い報酬があるわけでもなく、
大企業のような安心感や、セーフティな制度がある訳でもありません。
それでも、なぜ、堂々と新しい人と会いたいと言えるのか、
それは僕らがこれまで積み上げて来たEastの仕事は、
心の底から幸せな仕事だったと思えるからです。

ここで注意したいのは、そんなに幸せな仕事ならば、
なぜ一度入社した人が退社するのか、そう思われる人もいるでしょう。
その答えはわかっているつもりです。でも、ここでは書けません。
そしてわかっているつもりだからこそ、今回の求人は、慎重に進めたいと思っています。

なぜならばこの仕事を心から幸せだと思える人は、
結果的にとても限られているというのは、既に経験して来たからです。

そして、この三年間で変えていきたい方向は、仕事の規模は、拡大ではなく縮小へ。

でもより強く、より広く、より深く。
少人数で、小さくて、広い仕事を、
ひとつひとつ大切に、心から楽しく、

世の中のためになり、ひとりでも多くの人たちを喜ばせる、
そんなとんでもなく高望みをしています。

さぁ、ポジション全部で3名(もしくは4名)です。
強い意志で挑戦してみたい。
また、その少人数の上、暑苦しくも世界一真剣に、
ミュージアムグッズと向き合いたいと願う僕たちの、
仲間に入ってみたいと思う、少し変わった人がいましたら、会いに来てください。

まずは履歴書と一緒に、希望するポジション。
ご自身が何ものであるか、長所と実力を、ご自分の言葉でアピールしてみてください。
第1期募集期間は、2023年7月31日までとさせて下さい。

株式会社East
代表 開 永一郎
Twitter(@TeamEastest)


◉応募方法
履歴書と自己アピールの文章を、
あなたらしい表情がわかる、ご自分が気に入ってるお写真と一緒に、
メールでお送りいただくか、下記住所までご郵送ください。

jobs@east-inc.co.jp
〒101-0031
東京都千代田区東神田1-2-11
アガタ竹澤ビル301
株式会社East 採用担当者宛